開催期間: 2021年10月1日(金)~12月31日(金)
開館時間: 10時~17時
会場: 日本芸術会館3階東側G棟-4階C棟
休館日: 毎週月曜日
主催: 公益財団法人日本芸術協会
観覧料:
大人 高校生
500円 300円

※中学生以下無料
※常設展もご覧いただけます

柴田米三展 ミュシャとの競艶

芝田米三は、風景、馬等の動物、人物が描かれた幻想的な作風で知られる、具象派画家であるが、やはり代表となる作品は女性像であろう。
今回、こちらの企画展での展示作品「優雅な花」にもみられるように、女性を花や季節などに擬人化させる手法はアールヌーボーの騎手、アルフォンソ・ミュシャとの近似性を感じないわけにはいかない。
芝田はたびたび著書の中で自然という育みを女性の美しさと重ね合わせているような表現をした。
芝田の描く女性像は美しい。もちろん、みずみずしい乙女を描いているからでもあろう。
しかしながら、鋭い眼差し…眼光鋭く、正面を見据えた表情は、同時に強さ、逞しさを感じる。
上面な美しさとは違い、「自然」というのは強く、恐れ多い存在でもあることを感じさせる。
其れが故に、歴史ある女性誌の表紙絵を飾り、女性たちの支持を集めたのであろうか。(芸術センター月刊誌vol.186 p22より一部抜粋)
この度は、「収穫」、「秋」、「優雅な花」、「麥を持つ」などを含む、油絵、エディション入りリトグラフ、直筆サイン入りリトグラフ等、24点を展示致します。                        
対するミュシャは、
19世紀末のヨーロッパに起こった芸術様式「アール・ヌーヴォ」を代表する芸術家 アルフォンス・ミュシャ。                         
アール・ヌーヴォとは新しい芸術を意味する言葉で、従来の様式に囚われない装飾が施されている。
当時の日本人にも影響を与え、ミュシャ風、ミュシャっぽいなどの形容詞を生み出し、現代に至っては、漫画家やイラストレーターも「ミュシャ様式」を取り入れて表現している場合がある。
自由な曲線、花や植物のモチーフ、言わずと知れたミュシャの世界を心ゆくまでお楽しみください。                         
四季、四つの宝石、時の流れ、芸術等、計30点のシルクスクリーン(ミュシャ財団エンボス印有 限定部数品)を揃えております。
(ミュシャの内容は、2021年6/19~9/19まで展示させていただいた「ミュシャ展 アール・ヌーヴォーの華麗なる華」と同じ内容になっております。)